ミドルエイジのスキル

ブラック企業に勤務している50歳を迎えたおっさんが、会社に頼らずに生きていけるよう悪あがきをしまくる雑記ブログ。そのまま定年までなんてイヤだ。

ツッコミどころ満載のダメ社員に翻弄され続けたダメ社員のおっさんの1年間。

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皆さんお疲れさま。NotRealMoneyです。

僕の仕事内容って説明が難しいのですが、多数のクライアントと自分のチームとの間に立ってスケジュールを組んだり、トラブルを察知して未然に防いだり、そのトラブルが起きてしまったとしても最小限に抑える的なコトをやっております。デザインとかITとかそっちの業界です。
かと言って営業職というポジションではありません。その中間くらいでしょうか。
チームのスタッフは16名。その中に僕の業務を引き継げるスタッフはいません。もし、僕が休んでしまったら仕事はうまく回転しなくなってしまいます。



数年前までは代理を頼める後輩がいて、僕が体調を崩して1ヶ月の入院生活時も数回のメールだけでコトが済んでおりました。その後輩が退職した後に、僕のアシスタント業務をメインで採用してもらったスタッフが入社しました。ちょうど1年前です。
前職は全く異なる業種でしたが「コミュニケーション」能力を会社側が評価して選んだ人材とのことでした。36歳の男性で、何というか無駄に人との接触を避けるタイプというか、会社は彼のどこを見て「コミュニケーション」能力があると判断したのかさっぱりわからない、つまりは僕の業務に向いていないスタッフを採用したわけです笑。
本人に確認したところ、前職は居酒屋さんの店長だったそうです。「居酒屋」ってキーワードだけで=(イコール)コミュニケーションという安直なことはまさかね、考えてないよね?的な僕の感情はすべて捨てて、彼を育てていかなければなりません…。

でもそんな彼、プレッシャーに対して異常に弱く、僕の有給休暇が近づいてくると具合が悪くなってしまうタイプでした。代理を頼みづらいことこの上ない男です。
年中マスクをして顔を隠し、本当のところ風邪ひいてるのかどうなのか見極めるのは難しいのですが笑。
今現在も具合が悪そうです。流行りのインフルエンザかもしれないけど病院には行かない主義らしいです。メンタル弱いのにそこは強気なんですね。



2018年4月に僕の子どもの入学式があるので、たった1日の有給ですがそれまでに彼を一人前にしなくては業務に支障が出てしまいます。
しかしながら、見ているとどうもPCを上手に使えず、インプットの基礎知識もない状態でした。まずはPCの操作を覚えてもらうためにデータベースの簡単なインプットから教えていくことに。スマホ世代なのかPCを扱えないというのは僕の業界ではアウトなので、当時は彼を採用した会社を恨みましたよ。だいぶ。

細かくマニュアルを作成し、「こんなことが起きたら、こうしよう」的な超絶わかりやすい逆引きも添付しました。これだけできっとお金がもらえるレベルです笑。
彼はコレを受け取ると読むことなくデスクの引き出しにしまいます。
あ、学生の頃参考書買って満足していた自分のようだと思いました。

PCの基礎の基礎から叩き込んで、なんとか仕事を浅く広い状態まで持っていきました。3ヶ月くらいかかってしまいましたがクライアントにはごまかせる程度になりました。覚えが悪く、発想も乏しいので反復をメインに鍛えました。


3月になって僕の母が倒れてしまいました。急遽、帰省しなくてはならないことになったのです。ここから人生が大きく変わっていきます。

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1ヶ月前倒しの、しかも突然の僕の休みに彼も他のスタッフも動揺していました。すぐに実家へ帰るむねを伝えている間に、彼の額から大粒の汗が…。
「わからないことがあったら電話でもLINEでもいいので連絡して」と伝えたのですが心ここにあらず。死ぬような事でもないのに死にそうになってました笑。つくづく彼には向いていない仕事なんだと感じました。
3日間母の側にいました。救急病棟なのでスマホを触る余裕も無かったのですが、夜確認すると特に問い合わせはありませんでした。意外と「何とかなるもんだ」と感じて眠りについておりました。大人だしね。

翌週仕事に戻ると散々な結果になっておりました。残念ながらダメでした…。
基礎を教えたからといって応用できる人間ではありません。マニュアルを読めば分かることも緊張しすぎて頭がそこに向かなかったようです。「困ったら連絡しろやっ!」と喉元まで出掛かりましたが止めました。
スタッフのみんなが母親のことを心配してくれましたが、翌月から毎月帰省するようになると彼のミスを僕に責めるようになってきました。まあ、そんなもんだよね。


それからというもの、僕の帰省のたびに彼は具合が悪くなるようになり、出発の前日まで休みが取れるかわからない状態に。
会社に、もし帰省できなくなったら飛行機のキャンセル料を補填してもらえないか相談しましたが、当然ダメでした。毎月、そんな状態で僕のメンタルもしんどくなってきました。実家で母を支え、会社に戻るとグチャグチャになった仕事を立て直すことを繰り返し、周りのスタッフからの憤りを感じながらまた帰省しなければならない…。負のループ。

母の退院と同時に有給休暇を取ることを諦めて、土日に帰省する事に変えることにしました。もちろん飛行機のチケット料金は上がってしまいますが、ストレスは減りました。激減。
もう、君に迷惑をかけることはないよ。」と声をかけて心の中で絶縁宣言をしました笑。その後は鼻の通りが良くなったように彼は快活になってゆきました。飲み会があると超絶元気になります。



さて、なんでこんな話をブログなんかにアップしたんだろう?ただイライラしてしまったのかもしれないな。

昨年末に、妻の体調が悪くなってしまいました。病院で調べてもらったら子宮に腫瘍がいくつか見つかりました。良性だったので手術で取り除けばすぐに良くなるとのことだったので一安心したのですが、入院時の付き添いや子どものお迎えやら大変になってしまいます。
本来ならここで有給を使うべきなのですが、もはや代理をお願いするわけにもいかず、妻の母親に病院へ付き添ってもらうことにしました。僕は子どものお迎えをするために定時より1時間早く退社させてもらって何とか取り繕うことに。

「仕事は翌朝早めに出社して対応するので何もしなくていいからね」ともちろん彼には代理を依頼しませんでした。
「クライアントから急ぎの仕事が入った場合のみ、担当のスタッフに渡しておいてくれる?」とガキの使いをお願いしておいたのですが、なんとコレがプレッシャーだったらしく妻の手術へ向けて体調が悪くなっていきましたよ笑。
結局、お迎えも断念。妻のお母さんにお願いすることになりました。
ここまで頼りがいの無い人にあまり出会ったことが無かったのでショックというか何というか。

サポートスタッフとして入社してきたのにサポートできないっていうね。会社やチームは僕の教育に問題があると思っているかもしれないけど。
根源に目を向けないのがブラック企業ですね。
何人か育てたけど、1ヶ月で理解出来ることを1年経っても理解出来ていない男に問題があるのは明らかなのだけど、僕の周りは敵だらけになってしまったので耐えるしかないのだ。笑顔で乗り切ります。


「巡り合わせ」ってとっても大切だと考えているけど、クソみたいな会社にはそういう人間しか寄ってこないのである。
自分の運命を恨みたい気持ちもあるが、受け入れていくしかない人生なのである。


今年はガッツリ稼いで次の人生へのステップにしてやる!
つづく!!