皆さんお疲れさま。NotRealMoneyです。
映画や社会的な背景を語り合いたい人向けムービー。物議をかもし出すハードな内容。アンチハッピーエンド。
前評判が高いため、いちばん大きい劇場でも土日は満席状態。こんなにダークな映画を本当にみんな気に入るのだろうか？
Joker (2019) - IMDb
DC系の作品だけど、時代背景も独立しているのでこの先ヒーローたちと合流する可能性は低そうです。
でも、ある程度のゴッサムシティやブルース・ウェインの知識がないとしっくりこない観客がいるかも知れませんね。
物語の初めから主人公アーサーは病んでいる様が妙に恐ろしくて、この先どうやって壊れていくのだろう？と不安な思いで引き込まれてしまいました。
統合失調症的な症状で、現実なのか妄想なのか観客である我々もダマシに合って結局のところどっちなんですかー？って場面もありましたが、自分なりに咀嚼（そしゃく）してます笑。
後のバットマン：ブルース・ウェインの父親が、実は後のジョーカー：アーサーの父親かもしれない謎をふんわり分からないようにしているところもナイスでした。
なかなかの悪い感じをかもし出しているおじさんでした。
みんなが知っている過去の作品から「ジョーカー」の要素がちりばめられていて、発作的に笑い袋のようになってしまったり、80年代っぽい背景やピエロのメイクやら面白かったです。
それにしても、ピエロの派遣会社勤務ってものすごい設定だなあ。
地下鉄でサラリーマンを射殺してしまってからアーサーを囲む環境がどんどん悪化していき、ついには自分の母親にも手をかけてしまう。
ここからアーサーが吹っ切れてしまい、ジョーカーへと変貌していくわけです。その様が怖い。
さすがホアキン・フェニックス。僕のアイドル、ルーニー・マーラーの旦那さん。
主人公に絡んでくる人も少ないのだけど、脳内ヒロインのシングルマザー：ザジー・ビーツもリアリティがあってナイスでした。「デッド・プール2」のお姉さんだったのであまり期待はしてなかったのですが、ステキでした。
さて、どこから語ればいいのか分からないのですが、名優ロバート・デ・ニーロ。彼の作品へのオマージュもちりばめられていると言われていますが、ヤラレ役でも名優でした。
業界人っぽいトークショーの司会者で、一昔前のいやらしいおっさん役。
主人公アーサーの憧れの番組だったのに、そこでネタをバカにされたことで射殺！
いやもうね、怖いよね笑。
監督は映画「ハングオーバー」シリーズが有名なトッド・フィリップス。僕と同世代ですな笑。
コメディ専門かと思ったら「アリー／スター誕生」の製作に加わっていたり、俳優ブラッドリー・クーパーと組んでいつもなんやかんややっている多彩な人なんですね。
サントラも素晴らしかった！
頭から「スマイル」が離れなくなりましたよ笑。
- アーティスト:Hildur Guonadottir
- 出版社/メーカー: Watertower Music
- 発売日: 2019/10/02
- メディア: CD
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