ミドルエイジのスキル

ブラック企業に勤務している50歳を迎えたおっさんが、会社に頼らずに生きていけるよう悪あがきをしまくる雑記ブログ。そのまま定年までなんてイヤだ。

あの頃。迷走していた20代、日本を飛び出して痛い思いをする直前の痛み。

皆さんお疲れさま。NotRealMoneyです。

このところ、昔を振り返っています。

夢やぶれて墜ちていった時代が僕にはありました。いわゆる黒歴史かもしれません。

日雇いのアルバイトで食いつないで生きていましたが、体力的にキツすぎて長続きしませんでした。プライドだけは高く、実家の母親に頼ることもできなかったので、元カノに泣きついて現金をせびる残念な男に成り下がっていました。「男」でもなかったかもしれません。

ある日、アパートの扉に家賃請求の貼り紙が…。無感情に「ああ、ついにきたか」と声に出してみました。

仕方ないと思い、その足で近所にあったファミレスのバイト募集に応募して働くことになりました。夜9時から深夜2時閉店までのウェイターでした。
しかしながら、どんなに頑張っても毎月10万円くらいにしかならなかったので、朝10時から夜6時まで大手のパン屋さんでダブルワークをすることにしました。
ダブルワークって、楽な仕事を掛け持ちしていてもかなり疲弊します。
若さはバカさで、あと先考えることなく選んだ道がその先の人生を大きく変えてしまうことになります。


当時の僕は21歳で、残念な過去を引きずって生きておりました。

「とにかくお金のために生きよう」と休みを取らずに働き続けてしまいました。人を寄せ付けず、孤独で深〜い闇の中を生きているような感覚でした。
あの頃は頭が重く、雨雲に周りを囲われているような閉鎖感の中で生きていました。

明らかに働きすぎで、徐々に体調を崩していくようになってしまいました。

夜になると乾いた咳が止まらなくなり、疲弊しているのに熟睡することもままならない時間を過ごしていました。
それでもタバコはしっかり肺まで吸い込んで、酒も浴びるように飲んでいました。やぶれかぶれだったんですよね。


弱かった。

ただそれだけなんですが、それを認めることもできていませんでした。
頼りにできる人もいませんでした。
20代ってもっと楽しいもんだと思っていたのに、全くそんなことありませんでした。


体重が45kgまで落ちて、頬が痩けていました。
貧血もひどく、立て膝をするだけで目眩がしてしまうんです。

咳があまりにも止まらなかったので、病院に行くとぜんそくだと言われてしまいました。症状が酷すぎて、点滴の他に太い注射を打たれてようやく咳が治まるということを何度か繰り返しました。



ダブルワークで交友関係も倍になりましたが、楽しいと思えることは特にありません。
映画だけはコツコツ観に行っていました。でも、感想を共有できるような仲間は作ることができませんでした。



たぶん、泣いていたんだと思う。涙は流れなかったけど。

大人の恋をしたつもりで、裏切られて、その恋はもっともっと幼いもんだったんだよ。
そこから抜け出すのにだいぶ時間が必要でした。



平均台の上を目隠しで歩いているような。

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1997。アメリカのどこか。



アメリカに旅立った話を書きたかったのだけど、前振りがダークすぎた笑。

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1997。アメリカのどこか。