ミドルエイジのスキル

ブラック企業に勤務している50歳を迎えたおっさんが、会社に頼らずに生きていけるよう悪あがきをしまくる雑記ブログ。そのまま定年までなんてイヤだ。

【ネタバレ映画レビュー】Black Panther: Wakanda Forever / ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー


主人公チャドウィック・ボーズマンが亡くなり、どんな展開を考えているのかと思っていたが劇中でも亡くなるというリアリティを選択していた。

号泣必至の3時間。シリアス過ぎる内容に観ているこちらも胸が締め付けられるようだった。オープニングの荘厳な空気は実際に役者達が悲しみに暮れながら演じているように見えた。リアリティを感じながらも幻想的な映像が多く、圧倒されてしまうことも多かった。監督のこだわりも極上でこれまでに無いMCU作品になった。おそらくかなりの興行収入になるだろう。


突如主人公に押し上げられた妹のシュリ。前作ではおてんばで幼さを感じるかわいい存在であったのに、今作では厳しい表情しか見せない。
その挙句、最強の母(ストレンジ・デイズ以降最強のアンジェラ・バセット)も失ってしまう。どこまで追い込むんじゃ!と言いたくなったわ。
どんどん孤独になっていくシュリを支えるのはオコエ(TWDミショーン)や新キャラ「アイアン・ハート」ネクストアイアンマンのリリ。コメディパートはこのリリ。


科学者シュリをブラックパンサーへ変貌を遂げるきっかけになったのは、今作のヴィランでありながらやっぱりなんとなく良い人の海の王国から来たネイモア。
なんとなくアクアマンとかぶらないような風貌だ。シュリはこのネイモアとの戦いのほか、新たなる国王としての重責を担うことになる。もう、見てられないほど重い笑。


ブラックパンサー、ティ・チャラの恋人ナキアはこのドラマでも扱いは別。
アカデミー賞獲ってる存在感は大きい。このナキアには秘密があってエンドロールで明かされるんだけどね、最終的にこのドラマはここに繋がるようになっていた。誰もが納得するエンドロールだった。


今作はアクションは少なめ。新たなブラックパンサーとして覚醒したシュリは敵との闘いというよりは自分との闘いがメイン。
そのドラマの部分が深く、観ている我々もよーく考えることになる。そのアクションはMMA的な動きが多く、自分好みではあった笑。
しかしながら、「これCGだよな」というブラックパンサーが多数。独特のスタイルのシュリなんで、分かりづらいです。



オープニングも涙、エンディングも涙。
最後の最後に、チャドウィックのフラッシュバックシーンでやられてしまいました。
観る前からこんなに心が重い映画は初めてだった。ラストカットが素晴らしく、一瞬無音になるところがね、胸に染み入る。
そしてサントラが素晴らしい。


来年2月にはDisney+で配信しちゃうだろうから、そこで見返そうか、このまま感動をしまっておくか迷っている。

www.2018fx.click