ミドルエイジのスキル

ブラック企業に勤務している50歳を迎えたおっさんが、会社に頼らずに生きていけるよう悪あがきをしまくる雑記ブログ。そのまま定年までなんてイヤだ。

【騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編】読み終えた

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この3連休でようやく2巻目を読み終えた。この終わり方って「1Q84」みたいに追加で3巻目出るとかそんな戦略じゃないですよね? うん、なんとなくだけどそんなエンディングに感じたもので笑。 僕の感想としては純粋に村上春樹の世界を楽しめることができたということが嬉ししかった。 しかし、過去のいろんな作品の世界観があちこちに散りばめられているような気がしてならなかった。 「1Q84」「海辺のカフカ」「ねじまき鳥クロニクル」「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」 言うなれば村上春樹世界の「アベンジャーズ」とでもいうべきか。あ、主人公が登場してくるわけでもないから違うか笑。
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とにかく新しいのになんとなく既読感アリ。 主人公の妻ユズが身ごもるシーンも「1Q84」的な気がしてならないのだが、自分に置き換えるとイヤだなぁと。この感覚も「ねじまき鳥クロニクル」の1巻で受けたのと同じ。 主人公は賢いのにみんな妻に裏切られるところから物語がスタートするんだよね。こういうこと言い出すとキリがないか。 以下引用
村上は1990年代後半より、しきりに「総合小説を書きたい」ということを口にしている。「総合小説」として村上はドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を引き合いに出している。それは「いろいろな世界観、いろいろなパースペクティブをひとつの中に詰め込んでそれらを絡み合わせることによって、何か新しい世界観が浮かび上がってくる」[58] ような小説のことを指すのだという。そして「パースペクティブをいくつか分けるためには、人称の変化ということはどうしても必要になってくる」
この話をいつか「村上さんのところ」で質問してみたいよな。 村上春樹先生って幾つだっけ? →Wiki 68歳か。親と変わらないか。できればまだまだ書いて欲しいもんだ。 どこかでもう一度読み返してみたい。もちろん感じ方も変わってくるだろうけど、一度で十分に理解できる世界ではない。 「ねじまき鳥クロニクル」だって何度読み返したことか。でもWEBで他人の感想をみたりすると「えっ、そうだったんだ」なんていまだに気づかされることもあるし、「そんな解釈しちゃう?」みたいなこともある笑。 ただ村上作品で一貫して言えるのは読み返す度に考えが変わってしまううところだ。 Amazonのレビュー今見てみた。みなさんブーイングですな~。 コレを読んでハルキストへ: 村上春樹の小説第1作目。 僕が「ねじまき鳥クロニクル」を読んでから遡って読み始めたデビュー作。 デビュー作の続編。 同じ世界観なんだけど不思議な感じだった。 今思えば村上春樹にすっかり没頭してしまっていた。 ここからは最近の作品に通じる続編2作品。 村上春樹ワールドへ突入。 村上春樹関連: