ミドルエイジのスキル

ブラック企業に勤務している50歳を迎えたおっさんが、会社に頼らずに生きていけるよう悪あがきをしまくる雑記ブログ。そのまま定年までなんてイヤだ。

【ネタバレ映画レビュー☆☆】シン・仮面ライダー


庵野監督こだわりの仮面ライダー作品。

なんと感想を述べていいのかわからん映画だった笑。予習は必要で、シン・ゴジラ、シン・エヴァンゲリオン、シン・ウルトラマンを見ておかないと世界観にはつながらないだろう。演者は全員セリフ棒読み。あえてなのか、感情の起伏が感じられない「ドライブ・マイカー」の本読みみたいな…。周りからはいびきのオンパレードで、ついていけないお客さんは少なからず存在していた。



カット割はエヴァのドキュメンタリーで見てた究極のアングルを選んで撮影。デジタル撮影が多く使用されていて、スマホで撮ったような荒さを感じる画面もあった。ワンショットはセンターピッタリ、2ショットは対照的に人物を立たせる。ズームは多用せず最小限に。庵野さんがそこに命をかけているんじゃないかっていうくらい徹底していた。
雑誌で読んだが、今作に絵コンテは無く撮影当日にどんな感じで進行するのかを決めていたらしい。とにかく普通の映画ではなかった。

エンドロールで「こんなに著名人出てたんだ!」という名前が多かった。個人的には長澤まさみちゃんくらいしか気がつかなかったわ。

主人公は本郷猛。池松壮亮くんが演じている。はい、暗いです。感情がうまく読み取れないし、無理やりバッタにされたのにすぐ受け入れちゃって。でも優しいので敵を倒すたびに悩んじゃったり。碇シンジと同じでした。
ヒロイン浜辺美波ちゃん演じる緑川ルリ子もなんだか人間じゃないっぽいので綾波レイを想像させる。セリフが長いので聞き逃してしまうことが多くなり、設定も理解できずに、早い展開に脳みそが追いつけない部分があった。女子にたくさんしゃべらせたいらしい。

庵野作品はやっぱり庵野作品である。


この2人が死んじゃって、仮面ライダー2号・一文字隼人にその意志を引き継ぐことになるのだが、柄本佑が演じる。昭和の少年漫画的なセリフ回しで、過剰に古臭さを感じてしまう。悪くは無いんだけどね。

キーワードは「プラーナ」。

このプラーナによって本郷猛は変身できる。ラスボスであるルリ子の兄イチローは森山未來くん。ダンサーらしい独特の動き。個性的だが、ドラマ岸部露伴を思い出させた。
体内にあるプラーナをイチローが抜いてハビダット世界へ魂を送ろうとしている。なんじゃこりゃと思ったが、魂を地獄へ送ってるらしい。この辺りは理解に苦しんだ笑。エヴァ見てたら分かりやすいかも。

話が戻るが、死んでしまった本郷猛はこのプラーナによって2号の一文字と意思疎通ができるというわけでした。扱いとしてはアイアンマンのジャービスみたいなヤツ。

面白いのか、そうでないのか、判断できずにいる。万人受けしないのは確か。
本当に、悲しくなるほど、心が動かない映画だった。

エンディングに3曲オリジナルが流れます。