あのー、今作は3.11の大震災が辛い人は先延ばしにした方がいいかも。
およそ10年くらい熟睡していないと思われる新海誠監督の新作。
作品を製作するたびにプレッシャーや予算は大きくなり大変だなーと思いながら劇場に足を運ぶ。
監督の目を見てくれ。眠らないとこんなんなる笑。
【お知らせ】
— 神木隆之介 (@kamiki_official) October 25, 2022
11/11(金)に公開される、新海誠監督最新作 映画『すずめの戸締まり』にて、芹澤朋也の声を務めさせていただきます。
3度目の新海作品に携わらせていただけて、本当に光栄です!!
公開をお楽しみに🚪✨https://t.co/8C79DuFcs2 pic.twitter.com/05dRSZmmUU
今作も国内の興行を代表するような作品になると思う。さすがです。感服。面白い。
なんだか中盤から涙が止まらなくなってね、両隣から視線を感じておりましたわ笑。
上映が終わって明るくなると泣いてたのはおっさん独りだというね…。個人的には号泣作品だけど、一般の方は普通にエンタメとして楽しめる作品のようです。
主人公の名前が鈴芽(すずめ)だった。なんだかピヨピヨしたもんが登場するのかと思っていたが全く異なる、想像を遥か上をいく戸締りの映画であった。
各地に存在する廃墟をめぐり、謹んでいく物語。
そこにある扉を閉めることで災害を防いでいくお清めストーリーとでも言うべきか。気になるような宗教観はない。
タイトルの「戸締り」はそこから。予告ではどこでもドアみたいな感じだけど行く先々でその扉は異なる。
宮崎から北上して震災の起きた東北までのロードムービー。扉をキチンと閉めないと、ミミズと呼ばれる災いが降り注いでしまう。
抽象的で幻想的で美しい絵のような風景に感動。
根底にあるのは鈴芽のピュアなラブストーリー。
いつもの通り坂の上に家がある。繊細で清らかな青春時代。サントラも素晴らしく観ている側の心をグンと持ち上げてくれる。
「天気の子」「君の名は。」同様に好きな子のために体を張って救いに行く。今作では草太(そうた)がソレにあたる。
自らの無知な行動がきっかけで、封印されていた要石(かなめいし)を開放してしまい草太が椅子になってしまう…。
予告で走ってたイスって彼だったのかと衝撃を受けるわ。
深く考えちゃうとかなり重い。
今の日本を俯瞰で眺めつつ、意識したこともない(目に入らないように生きている)我々に突きつけられる現実世界。そこに青春をプラスしちゃう新海監督は何というか凄いよな。
声優陣も素晴らしく、どのシーンを切り取っても一流だらけ笑。
気軽に観に行って、胸に響いて「もう一度観たいな」と思わせるアニメーションを超えたお話でした。